ボトックスとは?得られる13の効果と持続させるための方法を解説
2024.07.22
ボトックス注射は、シワやエラなどのお顔に関する悩みや、花粉症、ふくらはぎが太く見えるなど幅広い悩みに効果が期待できる美容施術法です。
本記事では、ボトックス注射について、得られる13の効果や、効果を持続させるための方法を徹底解説します。
目次
ボトックスとは?
ボトックスとは「ボツリヌストキシン」と呼ばれるたんぱく質の成分を使用している薬剤で、ボトックス注射と呼ばれる美容施術法です。
ちなみに、このボトックスは米国のアラガン社が製造販売するボツリヌストキシン製剤で、その他にも「ボトックスビスタ」や 「ボツラックス」「イノトックス」「リジェノックス」などがありいずれも登録商標で、製造販売している会社や、ボトックス製剤ごとに名称が違います。
中でも、アラガン社が製造販売している「ボトックス」「ボトックスビスタ」は高品質で安全性が期待できるとされており、多くの美容クリニックで使用されています。
注入場所によって多様な効果が期待できる
ボトックスは「シワの改善」「小顔」が期待できるというイメージが強いですが、注入部位や注入する量によって様々な効果が期待できる点が特徴です。
基本的に、ボトックスは「顔」以外にも脇やふくらはぎ、陰部にも注入することができます。
後ほど解説する得られる効果でもご紹介しますが、「わきが・多汗症」や「ふくらはぎの引き締め」「陰部臭の改善」にも効果が期待できるなど、多様なお悩みに対応している美容施術法です。
ボトックスのメリット
メリット①:メスを使わない
ボトックスはメスの代わりにとても細い針で施術法です。顔に跡が残る心配が少ないため、手軽に施術を受けられる点がメリットです。顔を傷つけることに抵抗がある人におすすめします。
メリット②:痛みが少ない
針を刺す痛みやダウンタイムが心配という方もいるかと思います。
しかしボトックス注射で使用される針は、病院等で採血に使用される針の太さよりも細いです。そのため、普段の注射の痛みに耐えられる人であれば、ボトックス注射では痛みを感じにくいと考えられます。
メリット③:施術時間が短い
クリニックによって差はありますが、1回の施術は約15分程で終了します。加えて施術後のメイクもOKです。買い物のついでやちょっとした用事の前にボトックス注射の施術を手軽に受けることができます。
ボトックスのデメリット
デメリット①:ほうれい線には効果が期待できない
ボトックスは、こわばった筋肉を和らげたり、動きを抑えたりする効果が期待できる美容施術法です。ほうれい線は、筋肉が原因で起こるものではないため、施術を行っても改善効果は期待できません。
本記事を監修している当院でほうれい線を治療したいとご相談を受けた場合、ボトックス注射ではなく「ヒアルロン酸注射」をおすすめしています。ヒアルロン酸注射はボトックスと同様「口角」「目尻」「眉間」のシワにも効果が期待できますので、気になった方は当院公式サイトをご覧ください。
デメリット②:アレルギー反応が起こる可能性がある
人によっては、ボツリヌストキシンに対するアレルギー反応以外にも、異物の注入によって注射した箇所が赤くなったり、腫れたり、かゆくなったりする可能性があります。
そのため、初めてボトックスの施術を受ける方は、事前に初めての施術であることを伝え、アレルギー反応への不安をお伝えください。
デメリット③:施術が受けられない人もいる
ボトックスは、妊娠中の人や妊活をしている人、授乳をしている人の場合、施術を受けることはできません。
その他にも「全身性の神経・筋肉疾患がある人」「施術当日、体の調子が悪い人」も施術を受けることはできませんので、詳しくは施術を担当するクリニックへご相談ください。
ボトックスで期待できる13の効果
効果①:シワの改善
ボトックス改善できるシワは表情筋の動きによってできてしまう、以下7か所のシワです。
- 額
- 眉間
- 鼻の横
- 目尻
- 目の下
- 唇の上
- アゴ
また、無表情の状態でもシワがあって気になる場合は、ボトックスのデメリットでも少し触れた「ヒアルロン酸注射」での施術をおすすめします。
効果②;ガミースマイルの改善
ガミースマイルとは、笑ったときに上の歯茎が見えて目立ってしまう状態のことを指します。
ガミースマイルになってしまう原因として「歯が前に出ている」「上唇を挙げる筋肉が関係している」などが挙げられますが、ボトックスで改善することができる原因は、後者の「上唇を上げる筋肉が関係している場合」です。
ボトックス注射で上唇を挙げる筋肉を抑制することによってガミースマイルを改善する効果が期待できます。しかし、骨格や歯が大きいことでガミースマイルになってしまう場合は、ボトックス注射のみでは効果が期待できないこともあるでしょう。
効果③:肩こり改善
肩こりは、首から肩にかけて筋肉が緊張し、血行が悪くなって重さを感じたり、痛みを感じます。そのため、ボトックス注射で筋肉の緊張を緩和させることで、肩こりを改善する効果が期待できます。
効果④:わきが・多汗症の改善
わきがは、皮膚のアポクリン汗腺から分泌される汗が原因で強い臭いを発生させます。
そもそも、発汗を促すのは、神経伝達物質の「アセチルコリン」と呼ばれる成分で、この成分が過剰に分泌されることで、わきがや多汗症の原因に繋がります。
そのため、脇の下にボトックス注射を打つことで、アセチルコリンの分泌を抑制し、わきがや多汗症を改善させる効果が期待できるのです。
効果⑤:たるみの改善
皮膚の浅いところにボトックス注射をする「マイクロボトックスリフト」という施術法を使用し、筋肉の表面繊維だけの働きを抑制することで、「目の下」「フェイスライン」などに生じるたるみを改善させる効果が期待できます。
ボトックスはほうれい線自体には効果が期待できませんが、ほうれい線まわりのたるみには効果が期待できます。
効果⑥:フェイスラインの補正
頬の下膨れのような理由から、フェイスラインがもたついて見える場合、筋肉が発達しすぎていることが原因の場合もあります。
その場合、頬の筋肉にボトックス注射を打つことで、筋肉の動きを抑えて、フェイスラインを補正する効果が期待できます。
効果⑦:エラの除去
エラが張ってしまう原因として「知らずに歯ぎしりをしたり歯をくいしばったりしていること」が挙げられます。
それにより、発達してしまった咬筋(こうきん)という筋肉にボトックスを注入することで、筋肉の緊張が緩和されてエラを除去し、フェイスラインをすっきりさせる効果が期待できます。
効果⑧:口角を上げる
私たちの口元には、口角を上げる「口角挙筋(こうかくきょきん)」と口角を下げる「口角下制筋(こうかくかせいきん)」があります。
この口角下制筋が発達していたり、加齢によって口角挙筋が衰えたりすることが原因で口角が下がってしまうため、ボトックスを口角下制筋に打つことで、筋肉の動きを抑制し、口角を上げる効果が期待できます。
効果⑨:花粉症改善
ボツリヌストキシン菌を鼻腔に滴下して鼻の粘膜に浸透させます。鼻汁を分泌する神経(副交感神経)の興奮を抑制することで、鼻水の分泌を止めて花粉症の症状を改善する効果が期待できます。
その他にも「鼻づまり」「目のかゆみ」にも効果が期待できるとされており、毎年花粉症に悩まされている方におすすめの美容施術法です。
効果⑩:鼻を高くする
鼻先を下向きに巻き込む働きをしている「鼻中隔下制筋(びちゅうかくかせいきん)」にボトックスを注射することで、鼻中隔下制筋の働きを抑え、鼻先が少し上がり、鼻を高く見せる効果が期待できます。
効果⑪:小鼻を小さくする
鼻にボトックス注射を打つことで、筋肉の働きを抑えて鼻翼(びよく)の広がりや鼻の穴の広がりを解消したり、鼻先を上げたりする効果も期待できます。鼻の大きさが気になる人におすすめです。
効果⑫:ふくらはぎを細くする
発達して太く見えるふくらはぎの筋肉に、ボトックス注射を打つことで、筋肉を退縮させ、ふくらはぎを細くする効果が期待できます。筋肉質なふくらはぎを改善したいと考えている人におすすめです。
効果⑬:陰部のにおいの改善
陰部のにおいが気になる原因は、においの元となる「エクリン汗腺」や、わきが・多汗症と同様の「アポクリン汗腺」が性器の外陰部や陰毛部に存在することが挙げられます。
こちらは、わきがの原因と同じなので、ボトックス注射で改善が期待できます。
ボトックスの効果を持続させるための方法
使用する製剤選びは慎重に
ボトックス製剤には、米国アラガン社が製造販売しているもの以外にも、「ボトックスとは」で解説したように、様々な製剤があります。
同じボツリヌストキシン製剤でも、価格や期待できる効果の高さに違いがあるため、製剤選びは慎重に行う必要があるでしょう。
ボトックス製剤は、品質が高くなる程、それに伴って価格も高くなる傾向にあります。しかし、安価なボトックス製剤は「効果の持続期間が短い」というデメリットがあるため、効果を持続させたいならば、品質が良いボトックス製剤を選ぶ必要があります。
安全性も考慮しよう
数あるボトックス製剤の中で、唯一日本の厚生労働省が美容皮膚科領域で認可している製剤は、米国アラガン社が製造販売している「ボトックスビスタ」のみで、2022年現在、それ以外のボトックス製剤は認可されていません。
もちろん認可されていないボトックス製剤でもしっかりと安全性を考慮して作られていることでしょう。しかし、アメリカのFDAや厚生労働省が承認していないボトックス製剤を美容領域で使用することはデメリットが大きいです。そのため、ボトックスビスタでの施術をおすすめします。
注入部位を圧迫・マッサージしない
ボトックスを注入した部位を圧迫したり、マッサージしたりすると施術部位にボトックス製剤が定着せず、効果が期待できなくなってしまう可能性があります。
そのため、しっかりとボトックス製剤が定着するまではむやみに圧迫したり、マッサージをしたりしないように気を付けてください。
激しい運動・サウナ・入浴はNG
ボトックスの施術当日は激しい運動やサウナ、入浴はNGです。
当院では、ボトックスで期待できる効果を持続させるために、ボトックスの施術後〜3日間は上記の行為は避けて、安静にしていただくことをおすすめしています。
定期的に施術を受ける
ボトックスは定期的に施術を受けて注入することで、少しずつ長持ちするようになります。そのため、1回の施術で終了ではなく、定期的に施術を受けることが大切です。
注意点として、人によってどの程度の頻度でボトックスを打つべきかは違うため、施術を担当したクリニックと相談しながら、自分に合ったペースで施術を受けましょう。
他の美容施術も併用する
本記事でも解説した通り、シワの施術には表情筋にアプローチするボトックスと、無表情の状態でも生じるシワにアプローチするヒアルロン酸注射があります。
どちらのシワも生じている場合、ヒアルロン酸と併用することで更に良い効果が期待できるでしょう。ただし、クリニックによってはボトックスを打った直後に他の美容施術を受けることはできないとしている場合もあるため、併用して美容施術を受けたい方は事前にクリニックへご相談ください。
ボトックスについてのよくある質問【Q&A】
ボトックスは1回でも効果は期待できますか?
はい。ボトックスは1回でも効果を期待することができます。
しかし、ボトックスは複数回施術を受けることで、期待できる効果を持続させることができる美容施術法です。そのため、定期的に施術を受けることをおすすめします。
ボトックスはダウンタイムがないって本当?
基本的に、ボトックスはダウンタイムがほぼない美容施術法として人気です。
しかし、人によっては施術から2、3日のあいだ「腫れ」「痛み」「内出血」「違和感」を感じる人もいますが、通常数日で改善していきます。
ボトックスはどんな人におすすめですか?
ボトックスがおすすめな方は、筋肉の興奮や緊張が原因で肌やボディに悩みをお持ちの人です。
また、ボトックスは15歳以上から保険を適用して施術を受けることができるため、「妊娠中・妊活中・授乳中」ではない人でしたら、老若男女問わず施術を受けていただける美容施術法です。
当院の特徴
当院では「しわ」「たるみ」「小顔・リフトアップ」の施術に関して、米国アラガン社のボトックスビスタを使用して施術を行っています。
また、ボトックスビスタ以外にも、本記事で解説したヒアルロン酸注射(米国アラガン社ジュビダームビスタ)での施術も行っています。
施術概要
治療時間
15分程度
シャワー・洗髪・入浴・洗顔
シャワーは当日より可能です。入浴やサウナ、激しい運動は2~3日後を推奨します。洗顔は当日から可能です。
メイク
施術当日から可能です。
リスクや副作用
痛み
内出血
腫れ
禁忌
ボトックスの施術をお受けいただけない方
妊娠中
妊活中
授乳中
全身性の神経・筋肉疾患がある方
施術当日、体の調子が悪い方
ボトックスならLUNA BEAUTY CLINICへ
本記事を監修している当院「LUNA BEAUTY CLINIC」では、快適な完全個室空間で、ご予約の際からお客様の「綺麗になりたい」という気持ちと誠心誠意向き合い、サポート・プロデュースさせていただきます。
最近、口角が下がっていると感じている方や、ふくらはぎを細くしたい方、ボトックスに興味をお持ちの方は、ぜひ一度当院公式サイトをご覧ください。
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